日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2018年09月07日錦織圭選手 準決勝前に

いよいよ全米オープン優勝へ向け、錦織圭選手の準決勝が始まります。

こちらニューヨーク。アメリカン、いや、ジャパニーズドリーム 感じています!

男子準決勝 錦織圭 vs ノバク・ジョコビッチ

圭にとって大きな壁であるこの準決勝。対戦成績はノバク・ジョコビッチ 14-2 錦織圭。しかも13連敗中と大きく負け越している。

この試合、ジョコビッチが有利・・・。数字的にも誰もがそう感じていることでしょう。

しかも相手がジョコビッチ。彼のテニス人生で最も良いプレイをしている今年の全米。ただ、怪我からの復帰のなかで苦戦していたジョコビッチを生き返らせたのはいったい誰?

錦織圭である!

今年のウインブルドンの準々決勝。ファーストセットを2-6で落としたが、セカンドセットを6-3で奪い返し、勢いづいた圭。第3セット、ジョコビッチサーブ0-40で圭のブレークポイントが見えていた時だ!そこからジョコビッチがとんでもないタフさを見せたのだ。0-40から巻き返しサービスキープ。静かになっていく圭とは裏腹に、自分を奮起させ気持ちを盛り上げるジョコビッチ。そのままズルズルとジョコビッチペースで試合を運ばれ、気づけばジョコビッチ勝利。ケガから復帰してからのジョコビッチのテニスは本調子ではなかったが、この圭との一戦で完全に息を吹き返してしまったのだ。なんと2年ぶりのグランドスラム優勝を果たしてしまったのだ。そう、ジョコビッチ完全復活のスイッチを押してしまったのが圭なのだ。

だが、僕が言いたいのは「圭のテニスはジョコビッチのテニスを崩せる!」ということだ。

ジョコビッチは守りのプレイヤーである。だから攻撃的なプレーをする選手を嫌う。コートの内側から早い展開でのテニスを嫌っている。そう、まさに錦織圭が得意とするプレーだ。圭の得意なプレーをに対し、苦手意識を持っているのにも関わらず、圭に対してだけは“勝つ自信がある”のだ。全てにおいて圭よりも、タフさ、心の在り方に自信を持っている。見ている僕らからすると、テニスは断然錦織選手の方が上なのに…なぜか勝てない。

では、圭はどうすればジョコビッチに勝てるのか?

今までのテニスでは勝てない。だ・か・ら → スーパー最速テニスへ 

コートの内側でどんどん攻めていく。スーパーゾーン圭に入り、無我の境地の集中力で叩き込め!そして、大事なのはいままでのようにジョコビッチのタフさがやって来ても、この全米で身につけた錦織タフで戦うことだ。全米での錦織タフをジョコビッチは知らない!

そして一番の強みとして・・・

2014年の全米オープン準決勝でのジョコビッチ戦を思い出してくれ!

圭が攻め続け、強烈なメンタルでジョコビッチを撃破した日のことを。このセンターコートには圭の風が吹く!

圭ウィンドで、いざ決戦だ!