日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2019年04月13日【フィギュア国別対抗戦】2日目

国別対抗戦2日目、ペアのショートプログラムでは、三浦璃来選手、市橋翔哉選手組が6位、続くアイスダンスのフリーダンスでは松原美里選手、ティム・コレト選手組が6位、男子フリープログラムでは、宇野昌磨選手が3位、田中刑事選手が6位となり、チーム日本は前日と同じ2位につけました。

宇野昌磨選手は、以前、「“挑戦”と“無謀”は違う。“無謀”なことはしない」という冷静な一面を語っていたのですが、今大会では少し違う昌磨さんの顔を見せてくれた。
3月に行われた国別対抗戦で、昌磨さんは「どんどん挑戦していかなければトップを争うことができない。今は挑戦すること、成長に向けて変わることが必要だ」と痛感したという。

昨日お話を伺った際、昌磨さんは、国別対抗戦はチーム戦なので貢献したい気持ちはあるのですが・・・と前置きしたものの、「自分のためにもこの試合を成長できるいい試合にしたいと思っているので、かなり無謀と言われてもおかしくない構成でやるかもしれない。ここからまた新たな僕が見せられたらなと思っている」と話してくれた。

その言葉通り、昌磨さんは行動に移した。
成功したら世界初となる“トリプルアクセル&4回転トーループ”のコンビネーションジャンプに挑戦したのだ。
今までの昌磨さんであれば、練習で確実に飛べているジャンプしか構成に入れない慎重な面のある選手なので、このような挑戦はしなかっただろう。

ただ、今回は、確実に飛べるかどうかとあれこれ考えるよりも、まず行動に移してみることで何か変わるかもしれないと思ったのかもしれない。
新しい昌磨さんが生まれた気がした。
確かに、今回のこのジャンプの挑戦は無謀だったようにも思いますが、なぜか僕は、この言葉が持つマイナスなイメージを昌磨さんからはまったく感じなかった。
むしろ、何かを大きく変えようとするときには必要な無謀もあると思いました。

残念ながら、フリー本番では、このジャンプは決まりませんでしたが、昌磨さんの演技をワクワクしながら見ている自分がいた。
やはり、前向きな目標を持って、攻めている選手の試合を見るのは心が躍ります。

この大会で、昌磨さんは来シーズンに向けて、新たな第一歩を踏み出しました!

田中刑事選手もフリーで自己ベスト更新です!

昨日のインタビューで「国別対抗戦の悔しさを晴らす舞台として用意されたと思うので、自分の限界を出したい」と語ってくれましたが、氷上で自分を出し切ってくれたと思います。

さぁ、明日はペアフリー、女子フリーが行われます!

今日の宇野選手の演技後のキス・アンド・クライで、坂本花織選手と紀平梨花選手が「あとは任せろ!」という頼もしい言葉を見せてくれました。

あとは任せた!!

今シーズンの最終戦。選手たちには、思う存分力を出し切ってほしいと思います!

放送は、テレビ朝日で4月13日(土)午後6時56分からです。

みなさんも一緒にチーム日本を応援しましょう!

心を一つに!!