日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2018年10月02日楽天ジャパンオープン2018始まりました!

今年の楽天ジャパンオープンは有明コロシアムが東京オリンピックに向けて改修工事に入っているため、武蔵野の森総合スポーツプラザでの開催となりました。

週末の予選では、日本人選手4名が出場し、格上選手相手に3名の選手が予選1回戦を突破。迎えた予選決勝では綿貫陽介選手が本戦入りを決めました。 今年の陽介は日本代表としてアジア大会に出場し男子ダブルス銅メダルを獲得。その後、デ杯で初のメンバー入りをし、デビュー戦を勝利で終え、テニスも気持ちもアグレッシブな状態での予選は、しっかりと相手のテニスを観察しながら、じわりじわりと追い詰めていくプレーを見せてくれました。サービス良し、守って良し、攻めて良しのプレーで、楽天ジャパンオープン予選3度目の挑戦で本戦入りを果たしました!

本戦1回戦 綿貫陽介 6-7,6-4,6-1 ロビン・ハッサ

第1セット、先にブレークをした陽介でしたが、世界44位のハッサの勢いに押されブレークバックを許し、タイブレークに突入。タイブレークではリードしながらもなかなかポイントが取れず、惜しくも競り負けセットを奪われてしまいました。気持ちが沈んでしまったのではないかという心配をよそに、続く第2セット、何とか気持ちを切り替えセットを奪い返し、セットカウント1-1で迎えたファイナルセット。3度のブレークに成功し、最後まで攻めるテニスでプレー。しまいにはハッサのやる気モードをバッサリと叩き、逆転勝利!ATPツアー本戦初勝利、2回戦進出を果たしました。途中、気持ちが沈んでしまい、「ここまでかぁ」という場面が何度もありましたが、そこは陽介の「絶対に勝つ!」という気持で自身を盛り上げ、アグレッシブに戦う姿に頼もしさを感じました。

試合後の記者会見で「前まではチャレンジして舞台で戦えることが嬉しかった。でも今年は違う。結果を出さないといけないという思いが強い。勝利して嬉しかったというより“良かった”と感じている」と話していました。
2回戦の相手は世界20位のミロシュ・ラオニッチ。勝算はあると僕は思っています。長身から繰り出す大砲サービスをしっかりと攻略し、ストローク戦に持ち込めばチャンスは多々出てくるはず。足の速さやリターンの良さを生かし、きっといい試合を魅せくれるはずです。「思いっきり勝ちにいく勢いでどうにかするしかない!チャンスはあって欲しい」と本人が話しているように、陽介の「勝つ!」という気持ちを持ち続け、ラオニッチを追い詰めるテニスを見せて欲しいです。

明日はダニエル太郎  vsチチパスの試合をWOWOWで解説しますが、今から楽しみですね。今年の太郎は攻めるテニスでテニスも心も大きく成長しています。チチパス相手にどんな試合を魅せてくれるか、明日も見ごたえのある試合がたくさんありますので、会場で、またWOWOWで是非楽しんください!