日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2019年08月31日錦織圭選手、3回戦で敗れる

全米オープンテニス、男子シングルス3回戦で、錦織圭選手が敗退。

錦織圭 2-6,4-6,6-2,3-6   A.デミノー(オーストラリア)

今年のグランドスラム大会は安定して好成績を残してきた錦織選手だが、大好きな全米オープンで思うような結果を残すことができなかった。

デミノーは大舞台に強い選手。波に乗ったら止められない怖さがある。そして、ドロップショットが通用しないほど、足が速く、どんなボールも絶対にあきらめずに足って打ち返す、常にMAXでファイトする選手だ。そんなデミノーの頑張りを観ていて “凄い!”という言葉しか出てこない。また、圭と同じでストロークを得意とする選手なだけに、今まで以上の強い気持ちで挑まなければならないタフマッチになることは予想していた。

そんなデミノーに対し、錦織圭選手のテニスはできていたのか?

応えはNOだ。

圭なりに、ガッツポーズを作りながらタフに戦っていたが、大事な時に急に凡ミスが続く。相手のサービスで40-0から40-40のデュースまで追い上げたゲームが何度かあったが、決めなければならないチャンスボールを決めきれない、心がどこかに行ってしまったようなミスがでて、ブレークできずにチャンスをつかむことができない場面が多かった。

なぜ、これを決めれば!という場面で決めれないのか…集中力が続かないのだ。そして覇気がない。自分のリズムを掴むことができていなかった。そして一番は、錦織選手らしいキレがない。特にフォアハンドの構えがいつもよりも1、2歩遅い。2手3手先をしっかりと予測しショットを振り分けるのが圭の素晴らしいところだ。だが、予測圭は、今日は鈍かった。

ファーストサービスの確率が上がった第3セットを取り、調子が上がってくるかと期待していたが、デミノーのショットに終始押され、勢いを止めることができなかった。

ウインブルドンからの怪我で十分な調整ができていなかったということも言えるだろう。全米まで数試合しかできてないので、試合感、そして体力、集中力が欠けてしまっていた。圭のテニスのリズム、テンポを取り戻すことなく、苦しいままで終わってしまったように見えた。

ただ、どんな時でもガッツポーズを作りながら戦った圭。悔しい思いでいっぱいだろうが、圭の時間、圭の時が必ず今年にやってくると信じ、しっかりと休養して、本当の錦織圭を取り戻して欲しい!

日本選手シングル、残すは大坂なおみ選手。

正直、彼女のここまでのテニスは昨年と比べるとまだ6割くらい。一戦一戦、徐々に調子を上げてきている。3回戦は土曜日のナイトマッチ、会場の雰囲気は地元アメリカ選手であるCOCO一色になる可能性が大きい。それを打ち砕くには、しっかりと観客に全米覇者である女王なおみさんのプレーを見せて欲しい。そうなれば、会場の雰囲気、流れを引き寄せ、それを力に変えて勝利を掴んでくれるでしょう!そうなることを願っています!

錦織選手がいなくなった全米ですが、今年最後のグランドスラム大会、2週目からはウィンブルドンジュニアを制した望月選手も登場します!まだまだ全米を一緒に堪能しましょう!