日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2019年01月06日錦織圭!3年ぶりのツアー優勝!!

2019年、錦織圭が錦織タフへ!崖っぷち大好き圭が戻ってきた!

心技体 体がきつくても、心で支え、技術も心で支える!

まさに圭の言う“タフ”が最大限に生きた試合だった!

錦織圭選手が、今年最初のATPツアーで見事優勝を飾ってくれた。決勝は、まさにタフな圭だった。2018年は手首の怪我、復帰してからも続いていた痛みで、思うようなテニスができなかった圭だったが、全米後から痛さもとれ、圭のテニスも復活していった。昨年末のコラムでも記したが、圭の2019年の目標は“タフ”になることだった。

ブリスベン国際決勝 錦織圭 6‐4,3‐6,6‐2 ダニール・メドベージェフ(ロシア)

2016年2月の「メンフィス・オープン」以来3年ぶり、通算12個目のタイトル!

決勝戦。技術も、体力も心が支えていた。

圭がコートで楽しんでいた!タフに戦うことを!

★集中力、気持ちがぶれない!

手首の痛さもなく、技術も安定。心に焦りがないので不安もなく、心をひとつに持っていくことができている。

★動きが軽い、心が軽い!

トレーニングもしっかりと年末積んできたが、今までと違って昨年末はブレーク(休暇)を入れなくてもいいくらい、試合がしたくて仕方がない、そんな雰囲気が圭にはあった。また、体のキレの良さとともに心の軽さが動きを早くしているように感じる。

圭が6-4でファーストセットを先取したが、セカンドセットのメドベージュフもタフだった…。セカンドセット、圭はメドベージェフを追い詰め、8回もブレークポイントを奪っていた。メドベージュフもラケットを何度もコートに叩きつけ、もう降参…そんな雰囲気を醸し出していた。しかし、今までのメドベージェフは暴れん坊将軍と呼ばれていたほど試合中にキレてテニスが荒れることもあったが、結婚後、そんな様子をあまり見なくなった。今日も、ギリギリまで追い詰められても、心を落ち着かせ、最後まで諦めることなく圭に食らいついていた。

そんなメドベージェフをストレートで仕留めることができなかった。セカンドセットを3-6で奪われ、流れはメドベージェフ。しかも、2016年2月にメンフィスで優勝してから、ATPツアー決勝戦で9回連続で負けが続いている…圭の心の中はどうだったのだろう…

しかし!!

★決勝壁をぶち破った!

今までなら完全に圭は崖っぷちから落ちてしまっていた。ダブルフォルト2度、アンフォーストエラーも続くが、自分にテニスの流れが来ていない中でも、圭は何度もガッツポーズを作りながら踏ん張った。

★★★ファイナルセット 0-30 2つのナイスサーブ

30‐30、このポイントがこの試合のすべて!ロングラリーでしっかりとイントをとっていく、そして勇気をもって攻撃できた。

★ガッツガッツガッツ!!

圭はガッツポーズを何度も作りながら踏ん張った。5-1で優勝が見えた時、多少プレーが固くなっていたが、何と言っても3年ぶりの優勝が目前、そこは理解していただきたい(^^)!その後のリターンゲームは落ち着いてプレーし、最後の最後に流れをもう一度自分に戻した圭。これぞ圭!

やった~~~~~~

圭、やっとつかんだ優勝、おめでとう!ありがとう!

そして・・・

さあ、この勢い、流れを自分のものにし、全豪でも錦織タフでタフりましょう!

この笑顔が、全豪で更なる大きな笑顔になって欲しい。

新年早々心躍る幸せを感じている 松岡修造より