日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2021年04月26日1年ぶりのジュニア強化キャンプ開催!

修造チャレンジトップジュニアキャンプを1年ぶりに実施することができました。

前回のジュニアキャンプは2019年9月、ボブが参加してのキャンプでした。その後、2020年1月末に全豪オープンの解説でメルボルンに行ったときにボブと会い、2か月後の3月のジュニアキャンプで会うことを約束して日本に戻ってきましたが、その直後に新型コロナウィルスが発生。やむなく3月のジュニアキャンプは中止となってしまい…ボブの病気…そしてボブがジュニアキャンプに再び来てくれることを祈り、回復を願っていましたが、2021年1月、ボブは天国に旅立ってしまいました。この合宿の再開をきっとボブは喜んでくれている。だからこそ、ボブに見られても恥ずかしくない状態でいどまなければという思いも強かった…。

感染防止対策として、参加ジュニア人数を通常の半分、スタッフも最小限にし、14歳以下のトップジュニア8名を選抜。4日間ともに天気にも恵まれ、貸し切り状態で外でテニスをすることができ、宿泊施設もほぼ貸し切り状態でしたので、安全に行うことができました。

コミュニケーションを大事にしてきた合宿でしたが、今回のケースはできるだけ室内で人が集まる状態にしないために、宿泊する部屋も全員一人部屋。3食の食事も各自部屋で一人で食べる。お互いの部屋の行き来はしない、夜のミーティングもテーブルに一人ずつ座る…など、いつもとは環境が違う中での合宿。集団説克の中で学ぶことがたくさんあるのが、このジュニアキャンプのいいところでしたが、この状況ではそういう環境づくりをすることができません。でも、そんな中でも自分を追い込むテニスができるだけでも、感謝しなければなりません。多くの人たちのサポートの下で行われた4日間の合宿は、最後までだれも体調を崩すことなく、無事終えることができました。

参加ジュニアたちのテニスを見て感じたことは、コロナウィルスの影響で、1年以上、海外の大会に出場していない、世界に挑戦できていない、という不安を抱えているジュニアが多かったことです。この期間に海外ジュニア選手と大きな差ができないように、国内で緊張感のあるジュニア強化合宿は必須である、ということをひしひしと感じました。

ボブがいなくなってから初めて開催されたジュニアキャンプ。ボブがいつもジュニアたちに言っていた「Keep Challenging!」というフラッグをテニスコートに掲げていたので、テニスコートにいてもいつもボブが見ている、ボブの思いを感じながらの4日間でした。

次回のキャンプはもう少し参加ジュニアの人数を増やして実施できる世の中になってくれることを願っています!