日々の思いを本気で伝える！修造コラム

有明コロシアムで行われている楽天ジャパンオープン。

2日目の今日の試合はまだすべて終わっていませんが、第１シードのワウリンカ選手、

全米1回戦で圭に勝利したペール選手が勝ち上がりましたね。

そして、明日はシングルス2回戦が行われます。

昨年の今大会で世界ランク4位（当時）のワウリンカに勝利した伊藤竜馬選手が、なんと再びワウリンカと対戦。

今年全仏を制したワウリンカを相手に、竜馬がどんな戦いを見せてくれるのか楽しみですね。

そして、錦織圭選手の2回戦もあります。

有明に来られる方、またWOWOWでご覧になる皆さんに、見所を簡潔にお伝えさせていただきます！

圭の2回戦の相手はサム・クエリー選手（USA）

身長198cm、体重91キロ、巨漢から放たれビックサーブで、身長178センチの錦織選手に3度土をつけている｡（対戦成績は3勝3敗）

彼の名前をカタカナ表記にすると「クエリー」になっているが、僕は英語読みの「クラーリー（Querrey）」と呼んでいる。

そう、まさに彼は・・・「クラーリーテニス」なのだ！

コート上での歩き方は、まさにクラ～～～リ、クラリしている。

大きな体がゆったりもっさり・・・ただ、テニスはクラ～～～リではない。

ゆったりとクラ～～～リしたフォームから、フェラーリサーブが放たれる。

リターン側はそのスピードとパワーに気持ちが“くらり”ときてしまう。

なんとクラーリ選手のサービスエースは、今期だけで600本近くに及んでいる！

これまでも、圭は『クエリー』のサーブに苦しめられてきたが、今回は圭が『クエリー』を“くらり（クラリ）”とさせられると僕は確信している。

なぜなら・・・

◆1回戦の勝ち方がよかった！　

いきなり、若手期待度ナンバーワンのチョリッチ選手と対戦。

ファーストセットを奪われはしたが、そこからの圭のテニスはまさに世界屈指の芸術テニス！

有明ならではのテニスが甦った！

◆有明のコートはクラ～～～リ

今年の有明センターコーはコートが遅く感じる。

ボールもラリーが多くなると、ケバケバして球足が遅くなり、エースが決まりにくくなる。

リターンを武器とする圭にとっては、もってこいのコート！

だからこそ、錦織選手は、クラ～～～リ戦法でいけ！

ストローク戦になったら間違いなく8割近く圭のポイントになる。

だからこそ、スーパーショットはいらない。くらりくらりとゆっくり焦らずプレイをすればいい。

日本テニスの聖地､有明コロシアムで、僕らを“圭テニス”で“クラリ”とさせてくれ！

人生くら～り､くらりと有明に今週住んでいる　松岡修造より

楽天ジャパンオープン､僕はここにいる❗