日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2012年05月08日報道ステーション 体操 田中理恵選手~24歳の急成長

今回取材させていただいたのは、見事ロンドンオリンピック代表に決まった体操の田中理恵選手、24歳。

メダルを目指す女子団体のエースにまで急成長した理恵さんに、その秘密を伺いました。


先日の代表選考会で、理恵さんは圧倒的な演技を見せてくれました!

跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの全種目で高得点をたたき出し、

2位以下に大差をつけて優勝!初のオリンピック出場決定です!

 

10代がピークとも言われる女子体操界で、24歳の理恵さんがなぜこれほど成長できたのか?

一番変わった点を伺ってみると、「Eスコア」をあげることに集中したことだとか。

体操競技は、Dスコア+Eスコア=合計点で競います。

Dスコアとは、技の難度を評価したもの、いわば技術点で、

Eスコアは、技の完成度や美しさ、表現力を評価したもので、いわば芸術点。

多くの選手は、技の難度を上げて、得点アップを狙うそうですが、

24歳の理恵さんの場合、大技挑戦はリスクが大きい。

そこで、注目したのがEスコアなんだそうです。

Eスコアは、減点方式のため、ミスをするとどんどん点数を減らされます。

それが最も表れるのが、すべての種目に共通する「着地」です。

一つひとつの着地を完璧に決めることで、減点を少なくし、

技の難度を上げなくても得点をかせぐという戦略を立て、

この冬には、一から体操を見直し、練習を重ねてきたという理恵さん。

基本の技をきちんとしておけば、ブレることがないという強い気持ちがあったそうです。

 

代表選考会に向けて、緊張感や怖さを感じながらでも、

常に平常心で演技ができるようにするため、

理恵さんが取り組んだのが、「自分との対話」です。

そのため、演技に入る前に、実際に口に出して、

「絶対大丈夫!やってきたからいける!」と自分に言い聞かせるんだそうです。

まさに、”自分としゃべる” メンタルコントロール!

基本に立ち返り、体操と一から向き合い、自分を見つめ直した結果、今の急成長につながたんですね。

 

しかも、「練習は試合。試合は練習」と思いながら、どんな試合会場でも、

普段練習している日本体育大学の体育館と思うようにしているそうです。

では、ロンドンオリンピックの会場は?

もちろん、そこも日体大の体育館!

 

僕が前回理恵さんを取材させていただいたのは、半年前ですが、

人ってこれだけ心が成長するものなのかと本当に驚きました。

オリンピックに対する準備やイメージができているんですよね。

僕は多くのアスリートを取材させていただいて、特に初めてのオリンピックだと、

夢のオリンピックだというプレッシャーから、本番で頭が真っ白になって、

自分の演技ができず、終わった後に後悔する選手を多く見てきました。

ただ、僕は、理恵さんは大丈夫だと思います。

なぜなら、理恵さんにとって、オリンピック会場は日体大の体育館だから!

僕も日体大の体育館だと思って、現地で応援します!

 

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