日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2015年06月01日錦織圭選手が日本人82年ぶりとなるベスト8入りの快挙を達成しました!

錦織圭選手が全仏オープン日本人82年ぶりとなるベスト8入りの快挙を達成しました!

 

まずは、同じ日本人テニス選手として心からおめでとう!そしてありがとう!と言いたい。

 

錦織圭 6-3,6-4,6-2 ガバシュビリ(ロシア)

 

圧勝だった。

“ベスト8、ここからが勝負” そんな雰囲気、風格が感じられる。

 

錦織選手のベスト8は第5シードなんだから、そして相手のランキングも低いのだから、

勝つのは当たり前じゃないの?と思っている方・・・

 

ちょっと待って♪ちょっと待って♪ 

 

渾身の 喝!

 

相手は、ランキング74位じゃない。

勿論ランキングというのは1つの参考にはなります。

ただ、大会が始まるとランキングは関係ない。

ランキングが上であればハンディがあるのかといえばありません。

唯一あるとすれば、シード権として組み合わせでトップ選手と当たらない場所に入ることぐらい。

ガバシュビリは、4回戦まで1度もセットを落とさずに勝ち上がってきた選手。

シード勢を破ってきている。間違いなく人生最高のテニスをしている。

違う言い方をすれば、今大会は破ってきたシード勢よりも強い選手であり、最も勢いのある選手と言っていい。 

だからこそ、試合前のガバシュビリも、圭に対して「何度かプレイしているが、圭がいいプレイができる時間はそれほど長く続かない。チャンスはある!」と強気発言をしていた。

その言葉、ある意味当たっていた・・・試合は長くは続かず、圭の圧倒的な勝利だった。

 

今日の圭は・・・

 

心が一つに集まっていた(集中していた)

いつも以上に最初から相手にプレッシャーを与えるため、構える位置も前で攻撃、ミスも少なく、ファーストサービスの確率もよかった。

セカンドセット5-1から5-4まで挽回される以外は、完璧と言っていい内容だった。

 

ただ、集中力を乱される状況多々あった。

・3回戦不戦勝で3日間も試合があき、待たされた。

・試合前、雨で待たされた。

・試合中、雨の中断で待たされた。

 

休める良さもあるが、試合感がなくなる怖さもある。それはまさに・・・

 

私、待つわ♪いつまでも待つわ♪ 状態になった。

 

一気に自分の気持ちを狂わせ、集中力がなくなる可能性がある。

今まで保ってきたタイミングを急に失ってしまうのだ。

実は僕も、全仏で雨のための中断、待つわ♪にやられた経験がある。

2回戦、2セットアップから雨中断、そこからの自分のプレイは失恋状態プレイ。

全く集中できず敗退。しかもその選手は決勝まで駆け上がってしまった。

まさに、『可愛いふりしてわりとやるもんだね♪』だった。

 

雨で滑る、重くなる、集中できなくなる

グランドスラムでは、唯一雨が降っていても試合が継続されるレッドクレー。

経験者が語る。全仏の雨でのコート状況はまるっきり変わる。

ボールが雨で重くなり、コートもスピードを吸収し、より遅くなる。

そしてコートが雨でどろどろして滑る。圭も何度か試合中に足を滑らせる場面があった。

体幹を鍛えてきた圭はバランスを崩しながらもしっかりと処理していた。

ちなみに、僕は数回転び洋服が赤く燃え上がったことがある。

 

実は一番は集中力がなくなる理由は・・・

 

ローランギャロス(全仏)がよりお洒落に変わる

雨が降ると空はどんよりとなるが、コートから見る会場の雰囲気は違う。

皆、レインコートを羽織り、傘を差し始める。パリっ子、お洒落。華やかさがあり、色も明るい。

タートルネックの付け方もどこか違う。

ただ、選手としては鮮やかな色も増え、どうしても気になる状況に。

特に、雨が降りはじめると傘をさし始めたり、コートを着たり、この仕草が思った以上に気になるのだ。

 

ただ、圭は一切心が乱れなかった。

乱れたのは相手のガバシュビリ。

周りを気にしながら何か言い訳を探している雰囲気がうかがえた。(昔の自分を見ているようだった)

 

待つわ♪を途切れさせるために髪を切る

圭自身も3日間試合せずに待つなか、集中力がきれるのが怖いといっていた。

未練?を断ち切るため、しっかりと会場内にある美容院で髪を切った。

圭もパリっ子になったのだ。

 

圭はベスト8は最低限の目標と言っていたが、本当に今大会の圭は強い。

 

さあ、相手は地元のツォンガ。

 

世界中が注目する試合、火曜日となる。

そこまでしっかりと充電して僕も・・

 

待つわ!   修造