日々の思いを本気で伝える!修造コラム

2014年10月04日【楽天ジャパンOP】錦織圭選手の4回戦

<お知らせ>

今日の深夜27:1529:00AM3:155:00)テレビ東京にて錦織選手の準決勝の

放送があります!

 

楽天ジャパンオープン準決勝。

屋根が閉まった超満員のセンターコートに現れた錦織圭選手、今までの試合とは明らかに違う集中力を僕は感じた。

 

相手のベンジャミン・ベッカーはランキング62位の33歳のベテランプレイヤー。第1シードのワウリンカ選手を破った伊藤竜馬選手を退け、勢いに乗ってベスト4までやってきた。

 

試合前に、僕はお客さんに対しベッカー選手はフォアに回り込むことが好きな選手。だからこそ、フォアサイドにボールを上手く集めることが大事だと話した。

 

圭もそのフォアサイドを狙って攻撃。ただ...

 

スーパーショット炸裂!

 

まさに手がつけられない状態。

ラケットに当たればすべてが入るのではないかというくらい、完璧なテニスを繰り出したベッカー。

3-3でブレイクされ、どうにか自分のペースに戻そうと必死に戦う圭だったが、はっきりいって相手が出来すぎた。

 

ファーストセット6-4でベッカー。

 

ただ、圭は知っていた。このテニスが続きっこないと!

 

圭は継続した。自分のプレイをしていれば必ず相手が崩れてくると。

 

そして圭のプレイがギアアップした。

 

ミスがなく、そして強打もある。完璧なバリエーション。

フォアサイドに振られたボールを処理できなくなってきたベッカー。

 

で、なんと...

 

セカンドセット6-0!  まさに世界のテニスでした。

 

しかし、チェンジコート中、トレーナーを呼び臀部をマッサージしてもらう圭。

 

痛さを我慢してのプレイ。

 

圭は戦っているのだ。自分自身と!

 

ファイナルセット、圭がブレークして3-1、そして30-0

誰もが圭の勝利を確信した時、急に流れが変わった。

ベッカーが突如起き上がったのだ。しかも、より強力になって!

 

まさにシーソーゲーム。

試合内容としてはこれ以上ない展開。

そしてタイブレークへ。

 

圭がギア上げた!!!!!!!!!!!!!

 

攻めた!攻撃した!向かっていった!

 

圭の素晴らしいテニスで、最後はとうとうベッカーも両手を上げて降参するしかない状態。6-4,0-6,7-6で勝利!

 

タイブレークは途中からすべて圭のフォアハンドのエース!

 

とんでもないテニスを見せてもらった。

 

試合後、ベンチに座りタオルを頭からかける圭。

 

圭、また強くなった!

 

自分自身に勝ったぞ!

 

世界のトップに行くために必要なメンタルを手に入れたぞ!

 

興奮とまらない中、今日の試合もいきましょう。

 

師匠圭から学べ、世界のテニス!

僕は、今回圭から学んだことは...

 

自分の中にギアを持て!

 

圭の今の状態は100パーセントではない、と本人自身が言っている。

臀部の痛み、肩の痛み、全米、クアラルンプール含め、

 

今、世界一、試合をこなしている選手だ!

 

だから、体が悲鳴をいうのは当たり前。その中で勝ち上がっていくためには...

 

大事なところでギアをあげる!

 

全てのポイントを全力でプレイするのではなく、要所要所でギアを、自分のテニスのレベルをあげる!それが上手く出来ていると語っていた圭。

 

でも、これって、とんでもなく難しいこと。

 

僕はいつも一所懸命にプレイしていたからこそ、メリハリがなく、そこそこプレイヤーだった。だが、真のトッププレイヤーはみな、自分のギアをあげる時を知っている。

 

そこでギアをあげるときの大事なポイントとして圭がこんなことを言っていた。

 

基本に忠実にしようと心がけています!

 

それがよくわかるのが、圭のリターン!

 

相手のサービスを構えるとき、いつも以上にスタンスが広くなり、重心が低くなる。

まるで獲物を捕らえるかのような雰囲気だ。

 

圭は『リターンの時、より姿勢を低く低くと自分に言い聞かせて基本を大事にしている』と言っていました。

 

ギアを上げるということは、イチかバチかとかリスクを負うということではなく、基本にもどり、その中でより攻撃的にプレッシャーをかけていくこと!

 

皆さんも、スポーツに限らず仕事でも『ここぞ!』という時には圭のように、

 

基本に立ち返って、そしてポジティブな態度でチャレンジしていきましょう!

 

明日は決勝。

カナダのラオニッチ。

圭にとっての一番のライバルだ!

応援、ギアアップしていくぞ、そして自分らしく全てに一所懸命応援だ  修造より


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