テニスの未来を本気で育てる!修造チャレンジ

2017年6月キャンプレポート

12歳以下の選手のみ集めたキャンプも今年で5年目を迎えました。今回は5月に行われた全国選抜ジュニアの12歳以下でベスト8以上に入った選手に加え、各地域のトップ選手など、小学校5年生から中学1年生までの計18名を選抜し、山梨県のクラブヴェルデにて合宿を実施しました。今回は天候に恵まれ、4日間、1度もインドアコートを使うことなく、充実したキャンプとなりました。

今回、私は全仏オープンに行っていたので2日目からの参加となりましたが、今年から私の恩師で世界のトップ選手を多数育ててきた実績を持つボブ・ブレットコーチが全キャンプに参加してくれることになり、今回も14歳以下男子代表監督の櫻井コーチ、16歳以下男子代表監督の岩本コーチと共に、初日から4日間、選手たちを指導してくれました。

この年代では目先の結果だけではなく、将来世界で通用するために必要なことを身につけることが大切です。そのために、基本のテクニックを習得する練習を繰り返し行いました。早く良いポジションに入り、最も力の入りやすい打点で常に打てるように正しいフットワークを身につけること、また、ゲームにおいては、ボールにあやつられるのではなく、常に相手をコントロールし、相手のミスを誘う展開を作ることや、チャンスを見逃さずに常に気付きを早くすることなどを、伝えました。

夜のミーティングでは、まず、日頃からの生活習慣がいかに大切かを伝えました。日頃の生活態度は必ずテニスのプレーにも表れます。挨拶や自分の身の周りのことを自分でしっかり管理し、規則正しい生活をすることは、この年代から意識して取り組むべきと考えます。また、フィジカルトレーニングの大切さやケガをしないための体づくり、試合で勝つためのポジティブな考え方について、そして12歳の今から将来への道筋など、各部門の担当スタッフと共に、今の選手たちに必要なことを伝えました。

錦織選手、西岡選手も世界への道はこの年代から始まりました。目の前に素晴らしい見本がある今、選手たちには大きなビジョンを持って、正しい積み重ねを継続してもらいたいと思います。

松岡修造

概要

主催公益財団法人日本テニス協会
協賛ミズノ株式会社/株式会社エアウィーヴ ホールディングス
後援公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
開催日時2017年6月13日(火)~6月16日(金)
開催場所クラブヴェルデ 山梨県北杜市須玉町若神子2852-7
内容松岡修造と修造チャレンジスタッフによる合宿練習会を実施
対象松岡修造とJTAナショナルチームに選抜された、12歳以下の男子ジュニア選手18名
参加スタッフ松岡修造(ディレクター)、ボブ・ブレット(コーチ)、櫻井準人(コーチ)、岩本功(コーチ)、佐藤雅幸(メンタル)、佐藤雅弘(フィジカル)、山下且義(ボディケア)、田中伸明(メンタル)

以下サポートスタッフ
石井幹人・大西竜彦・岸本歩(以上コーチ)、播磨哲(トレーナー)

キャンプ参加選手

6月13日~6月16日宿田 凛太郎/小柳 遥人/小堤 康太郎/中島 暁/松岡 隼/金田 晴輝/石川 晄大/坂本 健英/海野 優輝/眞田 将吾/渡邉 拓己/若松 泰地/間野 由大/武方 駿哉/前田 優/武藤 守生/花田 海翔/大岐 優斗