テニスの未来を本気で育てる！修造チャレンジ

2019年9月以来、およそ1年半ぶりのコート上での実施となった今回の合宿は、現在の状況を考慮して参加者を限定、14歳以下の男子ジュニア選手8名を対象として実施することができました。

ボブが亡くなってから初めて行うジュニアキャンプだったので、寂しい思い、不安な思いがありましたが、このような状況の中でジュニアキャンプを開催するにあたり、多くの方々の協力を頂き、実施することができたことは感謝の思いしかありません。

ボブもテニスコートで見守ってくれていたと思います。

実施にあたっては日本テニス協会内で協議し、参加者には事前に健康確認シートでの体調チェックを課し、宿泊はすべてシングルルームにし、食事も各自お弁当を配布し、それぞれの部屋で食べてもらうなど、テニスコートと夜のミーティング以外は集まらないようにしていました。

朝晩は必ず検温、こまめな手指の消毒、また、夜のミーティングでは選手は１テーブルに1名での着席とするなど、できる限りの感染防止対策を施した上で実施し、おかげさまで期間中に体調を崩す参加者はおらず、また、4日間すべて快晴で1度もインドアコートを使用することなく、無事に終えることができました。　

今回は8名中5名が以前にもキャンプに参加したことがある選手でしたが、久しくプレーを見ていなかったので、まず全員のプレーをチェックした上でコーチ陣と相談して練習メニューを組み、僕との1対1の練習では少人数ということもあり、一人当たりの時間を長めに取り、じっくりと各選手の課題について指導をすることができました。

ミーティングでは主にコート上では指導することが出来ない心と体についてのレクチャーや、目標の立て方等についての指導。

久しぶりのオンコートでの合宿でしたが、少しでもレベルアップしようと意欲的に学ぶ選手たちと直接触れ合うことができたことは僕をはじめ、スタッフ全員が感じることができた合宿でした。

今回の合宿から新たに加わった近藤コーチ、馬場コーチという若手スタッフの力も借りながら、新たな気持ちでジュニアキャンプを続けていきたいと改めて強く感じました。

まだまだコロナ渦の中での合宿が続くと思いますが、今後も感染防止対策をしっかりと行い、日本ジュニアの強化に携わっていきたいと思います。

ご協力いただきました皆様に心から感謝申し上げます！

松岡 修造